ストレートネックの症状を徹底解説!整体で改善できる?原因と対策を専門家が分かりやすく解説

「スマホをよく使う」「デスクワークが多い」などで首や肩のこり、頭痛に悩まされていませんか?もしかしたら、それはストレートネックが原因かもしれません。ストレートネックとは、本来緩やかなカーブを描いている頸椎がまっすぐになってしまう状態のこと。放っておくと、めまいや吐き気、自律神経失調症などの深刻な症状を引き起こす可能性もあります。この記事では、逗子駅徒歩4分 たなごころ整体院 逗子葉山店がストレートネックの症状や原因、自宅でできるセルフチェック方法、ストレッチや筋トレなどの具体的な改善策、整体の効果、そして予防策まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。この記事を読むことで、ストレートネックの正しい知識を身につけ、つらい症状の改善に役立て、健康な毎日を送るためのヒントを得ることができます。さらに、整体という選択肢についても理解を深め、自分に合った改善策を見つけることができるでしょう。

1. ストレートネックとは

ストレートネックとは、本来前弯しているはずの頸椎(首の骨)がまっすぐになっている状態を指します。正常な頸椎は、緩やかなカーブを描いており、このカーブが頭部の重さを分散し、首や肩への負担を軽減する役割を担っています。しかし、デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、日常生活での悪い姿勢が続くことで、頸椎のカーブが失われ、まっすぐな状態になってしまうのです。これがストレートネックです。ストレートネックは、頸椎の形状の変化だけでなく、周囲の筋肉や靭帯、神経にも影響を及ぼし、様々な不調を引き起こす原因となります。

1.1 スマホ首との違い

ストレートネックとスマホ首は混同されがちですが、厳密には異なるものです。ストレートネックは、頸椎の生理的前弯が失われた状態を指す医学的な用語です。一方、スマホ首は、スマートフォンの長時間使用によって引き起こされる、首こりや肩こり、頭痛などの症状をまとめて呼ぶ俗称です。スマホ首はストレートネックの一因となる場合が多いですが、ストレートネックはスマートフォン以外にも様々な要因で発症します。また、スマホ首はストレートネックの初期症状である場合もあれば、単なる筋肉の疲労や血行不良による場合もあります。そのため、スマホ首だからといって必ずしもストレートネックであるとは限りません。

項目ストレートネックスマホ首
定義頸椎の生理的前弯が失われた状態スマートフォンの使用で起こる首や肩の不調
原因長時間のパソコン作業、猫背、高すぎる枕、交通事故などスマートフォンの長時間使用による姿勢の悪さ
症状首こり、肩こり、頭痛、めまい、吐き気、自律神経失調症など首こり、肩こり、頭痛、眼精疲労など
診断レントゲン撮影問診、視診、触診

1.2 理想的な頚椎のカーブ

理想的な頚椎のカーブは、横から見たときに30~40度の緩やかな前弯を描いている状態です。このカーブは、7つの頸椎骨と椎間板、靭帯、筋肉がバランスよく支え合うことで保たれています。この理想的なカーブがあることで、頭部の重さを効率的に分散し、首や肩への負担を軽減することができます。また、脳への血流もスムーズになり、集中力や思考力の維持にも役立ちます。しかし、デスクワークやスマートフォンの長時間使用、猫背などの悪い姿勢を続けると、このカーブが失われ、ストレートネックへと進行してしまうのです。さらに、ストレートネックが進行すると、頸椎への負担が増大し、首こりや肩こり、頭痛、めまい、吐き気、自律神経失調症などの様々な症状を引き起こす可能性があります。そのため、日頃から正しい姿勢を意識し、頸椎のカーブを維持することが大切です。

2. ストレートネックの症状解説

ストレートネックの症状は、初期段階では自覚症状がない場合も多く、徐々に進行するにつれて様々な症状が現れます。症状の程度や種類は個人差がありますが、放置すると慢性化したり、他の疾患を引き起こす可能性もあるため、早期発見と適切な対処が重要です。

2.1 ストレートネックの初期症状

初期症状は軽微で、見過ごしてしまうことも多いです。以下のような症状が現れたら、ストレートネックの可能性を疑ってみましょう。

  • 肩こり:肩の筋肉が緊張し、重だるい、凝り固まった感じがする。
  • 首の痛み:首の後ろや付け根に鈍い痛みを感じる。
  • 首の動きが悪くなる:首を回したり、上下に動かしたりするのがスムーズにいかない。
  • 軽い頭痛:緊張型頭痛のような、頭全体が締め付けられるような痛み。
  • 眼精疲労:目が疲れやすく、かすんだり、乾いたりする。

2.2 ストレートネックが進行した場合の症状

ストレートネックが進行すると、初期症状が悪化し、より深刻な症状が現れることがあります。

  • 慢性的な肩こり:常に肩に重みや痛みを感じ、日常生活に支障が出る。
  • 激しい首の痛み:首を動かすたびに鋭い痛みを感じる。
  • 首の可動域制限:首がほとんど動かせなくなる。
  • 吐き気を伴う頭痛:吐き気を伴うほどの激しい頭痛が起こる。
  • めまい:立ちくらみや回転性のめまいが起こる。
  • 耳鳴り:キーンという高い音や、ジーという低い音が聞こえる。
  • 自律神経の乱れ:不眠、便秘、下痢、動悸、息切れ、冷え性などの症状が現れる。
  • 腕のしびれ:首から肩、腕にかけてしびれや痛みを感じる。
  • 手のこわばり:手がこわばり、細かい作業がしにくくなる。

2.3 ストレートネックに伴う病気

ストレートネックを放置すると、以下のような病気を併発するリスクが高まります。

病気症状
自律神経失調症めまい、吐き気、動悸、息切れ、不眠、便秘、下痢、冷え性など
顎関節症顎の痛み、口が開きにくい、顎関節の音など
頚椎椎間板ヘルニア首や肩、腕の痛みやしびれ、麻痺など
頚椎症首の痛み、肩こり、腕のしびれ、手のこわばりなど
胸郭出口症候群肩や腕、手のしびれ、痛み、冷感、脱力感など

これらの症状は、ストレートネックだけが原因ではない場合もあります。気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

3. ストレートネックの原因

ストレートネックは、様々な要因が複雑に絡み合って発症します。ここでは、代表的な原因を詳しく解説します。

3.1 日常生活での姿勢の悪さ

日常生活における姿勢の悪さは、ストレートネックの大きな原因の一つです。長時間同じ姿勢を続けることや、前かがみの姿勢で作業をすることは、首への負担を増大させ、頚椎の自然なカーブを消失させる原因となります。特に、読書やパソコン作業、スマホ操作などを長時間行う方は注意が必要です。

3.2 デスクワーク

デスクワークは、長時間同じ姿勢を強いられるため、ストレートネックになりやすい環境と言えます。パソコンの画面の位置が低すぎると、自然と頭が前に出てしまい、首に負担がかかります。また、椅子や机の高さが合っていないことも、姿勢が悪くなる原因となります。

3.3 スマホの使いすぎ

スマートフォンの普及に伴い、「スマホ首」と呼ばれるストレートネックが増加しています。スマートフォンを操作する際のうつむき姿勢は、首に大きな負担をかけます。長時間スマホを使用する方は、こまめな休憩を挟む、画面の位置を高くするなど、工夫が必要です。画面を見る際は顎を引いて、目線を落とすように意識しましょう。

3.4 猫背

猫背は、ストレートネックと密接な関係があります。猫背になると、頭が前に出て首が前に傾くため、頚椎のカーブが失われやすくなります。猫背を改善することで、ストレートネックの予防・改善にも繋がります。

3.5 高すぎる枕

高すぎる枕を使用すると、首が不自然に前方に曲がり、ストレートネックの原因となることがあります。自分に合った高さの枕を選ぶことが重要です。低反発枕など、頭の形にフィットする枕もおすすめです。

3.6 交通事故などの外傷

交通事故によるむち打ち症など、首への強い衝撃もストレートネックの原因となることがあります。事故後は、医療機関で適切な検査と治療を受けることが重要です。

3.7 精神的ストレス

精神的なストレスは、筋肉の緊張を高め、ストレートネックを悪化させる要因となることがあります。ストレスを溜め込まないよう、適度な運動やリラックスする時間を取り入れることが大切です。

3.8 運動不足

運動不足は、筋力の低下を招き、正しい姿勢を維持することが難しくなります。結果として、ストレートネックになりやすくなります。適度な運動を心がけ、筋力を維持することが重要です。

3.9 先天的な要因

まれに、生まれつき頚椎の形状がストレートに近い方もいます。このような場合は、日常生活での姿勢に気を付けるなど、予防策を徹底することが重要です。

3.10 その他の要因

上記以外にも、顎関節症歯の噛み合わせの問題、視力の低下なども、ストレートネックに影響を与える可能性があります。

原因詳細対策
デスクワーク長時間のパソコン作業により、頭が前傾姿勢になりやすい。モニターの高さを調整する、こまめに休憩を取る。
スマホの使いすぎうつむいた姿勢で長時間スマホを操作することで、首に負担がかかる。スマホを見る時間を制限する、画面を目線の高さに持ってくる。
猫背背中が丸まり、頭が前に出ることで、ストレートネックになりやすい。姿勢を意識する、猫背矯正ベルトを使用する。

4. ストレートネックのセルフチェック方法

ストレートネックかどうかを簡単にセルフチェックする方法を2つご紹介します。壁と鏡を使った方法で、ご自身の首の状態を確認してみましょう。

4.1 壁を使ったチェック方法

壁を使ったチェック方法は、壁に背中、お尻、かかとをつけて立った状態で行います。自然な姿勢で立ち、後頭部が壁につくかどうかを確認します。

状態判定
後頭部が壁につく正常な頚椎のカーブが保たれている可能性が高い
後頭部が壁につかないストレートネックの可能性がある
後頭部が壁から大きく離れているストレートネックの可能性が高い。専門家への相談を推奨

後頭部と壁の間に隙間がある場合は、おおよそ何cm程度隙間があるかも確認しておきましょう。定期的にチェックすることで、ストレートネックの進行度合いを把握できます。壁に後頭部をつけようと無理に力を入れると、不自然な姿勢になり正確なチェックができません。リラックスした状態で自然に立ってチェックすることが重要です。

4.2 鏡を使ったチェック方法

鏡を使ったチェック方法は、全身が映る鏡で横向きに立った状態で行います。耳の穴と肩の位置関係を確認します。

状態判定
耳の穴が肩の真上にある正常な頚椎のカーブが保たれている可能性が高い
耳の穴が肩よりも前に出ているストレートネックの可能性がある
耳の穴が肩よりもかなり前に出ているストレートネックの可能性が高い。専門家への相談を推奨

これらのセルフチェックは、あくまで簡易的なものです。ストレートネックの確定診断をするものではありませんので、正確な診断を希望する場合は整体院などの専門機関を受診するようにしましょう。特に、首や肩のこり、頭痛、めまいなどの症状がある場合は、自己判断せずに専門家へ相談することが大切です。セルフチェックの結果と合わせて、専門家のアドバイスを受けることで、適切な改善策を見つけることができます。

5. ストレートネックの改善方法

ストレートネックを改善するためには、日々の生活習慣の見直しと、適切なエクササイズの実施が重要です。ここでは、ストレッチ、筋トレ、姿勢改善という3つのアプローチから具体的な方法を解説します。

5.1 ストレッチ

筋肉の柔軟性を高め、血行を促進することで、首や肩の凝りを緩和し、ストレートネックの改善を促します。毎日継続して行うことが効果的です。

5.1.1 首のストレッチ

  • 頭をゆっくりと左右に傾け、首の側面を伸ばします。痛みを感じない範囲で10秒程度保持します。
  • 頭をゆっくりと前後に倒し、首の前後を伸ばします。顎を突き出しすぎないように注意しましょう。
  • 頭をゆっくりと回します。左右両方とも行い、無理に回しすぎないようにします。

5.1.2 肩甲骨のストレッチ

  • 両腕を前に伸ばし、肩甲骨を左右に開閉します。肩甲骨を意識して動かすことがポイントです。
  • 両腕を上げて頭の上で組み、肘を曲げ伸ばしします。肩甲骨周りの筋肉を伸ばすように意識します。
  • タオルの両端を持ち、頭の上を通して背中で上下に動かします。肩甲骨の可動域を広げる効果があります。

5.1.3 胸のストレッチ

  • 壁に片手をついて、体を壁と反対側にひねり、胸の筋肉を伸ばします。左右両方行います
  • 両手を後ろで組み、胸を張ります。深呼吸をしながら行うとより効果的です。

5.2 筋トレ

弱化した筋肉を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなり、ストレートネックの改善に繋がります。週に2~3回程度の頻度で行うのがおすすめです。

5.2.1 僧帽筋のトレーニング

  • シュラッグ:肩をすくめる動作を繰り返します。軽いダンベルを持つと負荷を高められます
  • フェイスプル:チューブトレーニングなどで、顔に向かってチューブを引っ張る運動です。僧帽筋中部・下部を効果的に鍛えられます

5.2.2 菱形筋のトレーニング

  • シーテッドローイング:マシンやチューブを使って、胸に向かってバーやハンドルを引っ張る運動です。背筋を伸ばした状態で行うことが重要です。
  • リバースフライ:ダンベルやチューブを使い、腕を横に広げる運動です。肩甲骨を寄せることを意識します。

5.3 姿勢改善

日常生活における姿勢の悪さがストレートネックの原因となるため、正しい姿勢を意識することが重要です。常に姿勢に気を配り、改善を心がけましょう

5.3.1 正しい姿勢のポイント

ポイント詳細
耳、肩、腰が一直線上にある横から見て、これらの部分が一直線になるように意識します。
顎を引く二重顎を作るように軽く顎を引きます。
肩甲骨を寄せる胸を張るように意識し、肩甲骨を寄せます。
お腹に力を入れる腹筋に軽く力を入れることで、体幹が安定し、姿勢が保ちやすくなります。

5.3.2 スタンディングデスクの活用

スタンディングデスクを使用することで、座りっぱなしによる姿勢の悪化を防ぎ、ストレートネックの予防・改善に繋がります。タイマーを設定し、1時間ごとに立って作業するなど、工夫して取り入れてみましょう。Bauhutteなどのメーカーから様々な種類のスタンディングデスクが販売されています。

6. ストレートネックと整体

ストレートネックでお悩みの方は、整体での施術を検討することもあるでしょう。この章では、整体で期待できる効果や施術例、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

6.1 整体で期待できる効果

整体では、ストレートネックによって歪んでしまった頸椎や肩甲骨周辺の筋肉、関節、靭帯などのバランスを整えることで、様々な効果が期待できます。具体的には、首や肩のこり、痛み、頭痛、吐き気、めまいなどの症状の緩和姿勢の改善自律神経の調整などが挙げられます。整体師は、個々の状態に合わせて施術を行うため、根本的な改善を目指せる点が大きなメリットです。

6.2 整体の施術例

整体院によって施術内容は異なりますが、ストレートネックに対して行われる代表的な施術をいくつかご紹介します。

施術名内容効果
頸椎矯正歪んだ頸椎を正しい位置に戻す施術首の可動域の改善、痛みやこりの軽減
肩甲骨はがし肩甲骨周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高める施術肩こり、背中の痛みの軽減、姿勢改善
マッサージ首、肩、背中などの筋肉をほぐす施術血行促進、筋肉の緊張緩和、こりや痛みの軽減
ストレッチ首、肩、背中の筋肉を伸ばす施術柔軟性の向上、可動域の改善、姿勢改善
テーピング患部にテーピングを施し、筋肉や関節をサポートする施術痛みの軽減、姿勢の矯正、再発予防
骨盤矯正骨盤の歪みを整える施術姿勢の改善、全身のバランス調整、ストレートネックの根本改善

6.3 整体のメリット・デメリット

整体を受ける際のメリット・デメリットを理解しておきましょう。

メリットデメリット
薬や手術に頼らない自然療法である効果の実感には個人差がある
身体の歪みを根本から改善できる可能性がある健康保険が適用されないため、費用がかかる場合がある
施術を通して身体の構造や機能への理解が深まる信頼できる整体院選びが重要
リラックス効果が期待できる施術によっては一時的な痛みを伴う場合もある

整体は、身体の不調を改善するための選択肢の一つです。しかし、すべての症状に効果があるとは限りません。整体院を選ぶ際には、施術内容や費用、口コミなどをしっかりと確認し、自分に合った整体院を選びましょう。また、症状が重い場合や、長期間改善が見られない場合は、医療機関への受診も検討してください。

7. ストレートネックを放置するとどうなる?

ストレートネックを放置すると、様々な体の不調につながる可能性があります。初期症状では自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、進行すると日常生活に支障をきたす深刻な症状が現れる可能性も。早期発見・早期改善が大切です。以下に、ストレートネックを放置した場合に起こりうる症状や合併症について詳しく解説します。

7.1 頭痛

ストレートネックによって頭の重さを支える首の筋肉に負担がかかり、筋肉が緊張することで血行不良を起こし、頭痛を引き起こします。特に、後頭部や側頭部に痛みを感じることが多く、慢性的な頭痛につながる可能性があります。

7.1.1 緊張型頭痛

首や肩の筋肉の緊張が原因で起こる頭痛です。鈍い痛みや圧迫感を感じることが特徴です。

7.1.2 片頭痛

血管の拡張が原因で起こる頭痛で、ズキズキとした拍動性の痛みや吐き気を伴うことがあります。ストレートネックによって自律神経が乱れることで片頭痛の誘発や悪化につながる可能性が指摘されています。

7.2 吐き気

ストレートネックによる自律神経の乱れは、吐き気を引き起こすことがあります。めまいやふらつきを伴うこともあり、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。

7.3 めまい

ストレートネックが原因でめまいが起こるメカニズムはいくつかあります。首の筋肉の緊張、自律神経の乱れ、脳への血流不足などが影響していると考えられています。回転性めまい、浮動性めまい、立ちくらみなど、様々な種類のめまいが現れる可能性があります。

7.4 自律神経失調症

ストレートネックは、自律神経のバランスを崩し、自律神経失調症を引き起こす可能性があります。自律神経は、体温調節や消化機能、睡眠など、生命活動を維持するために重要な役割を果たしています。自律神経が乱れると、不眠、倦怠感、便秘、下痢、動悸、息切れ、発汗異常など、様々な症状が現れる可能性があります。

7.5 顎関節症

ストレートネックは、顎関節症のリスクを高める可能性があります。首の骨の歪みは、顎関節の位置にも影響を与え、顎関節症の症状である顎の痛み、口が開けにくい、顎関節から音が鳴るなどの症状を引き起こしたり悪化させたりする可能性があります。

7.6 その他の症状・合併症

ストレートネックを放置すると、上記以外にも様々な症状や合併症を引き起こす可能性があります。以下に、代表的なものをまとめました。

症状・合併症解説
首こりストレートネックによって首の筋肉に負担がかかり、慢性的な首こりを引き起こします。
肩こり首こりと同様に、首の筋肉の緊張は肩の筋肉にも影響を与え、肩こりを引き起こします。
背中の痛み首の歪みは、背骨全体のバランスを崩し、背中の痛みを引き起こす可能性があります。
腕のしびれストレートネックによって神経が圧迫され、腕のしびれや痛みを引き起こすことがあります。
手のしびれ腕のしびれと同様に、神経の圧迫によって手のしびれや痛みを引き起こすことがあります。
呼吸が浅くなる猫背になりやすく、胸郭が圧迫されることで呼吸が浅くなることがあります。
いびき気道が狭くなることでいびきをかきやすくなることがあります。
睡眠時無呼吸症候群いびきが悪化し、睡眠中に呼吸が止まる状態になる可能性があります。

これらの症状は、ストレートネックが進行するにつれて悪化する傾向があります。早期に適切な対処をすることが重要です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

8. ストレートネックの予防策

ストレートネックは、日々の生活習慣の積み重ねによって引き起こされることが多いです。そのため、予防策を講じることで、ストレートネックの発症や悪化を防ぐことが可能です。今からでも遅くありません。以下の予防策を参考に、ストレートネック対策を始めましょう。

8.1 正しい姿勢を保つ

ストレートネックの最大の原因は、日常生活での姿勢の悪さです。特にデスクワークやスマホ操作時は、頭が前に出て背中が丸まりがちです。意識的に正しい姿勢を保つように心がけましょう。

8.1.1 デスクワーク時の姿勢

  • 椅子に深く座り、背筋を伸ばす
  • パソコンのモニターは目線の高さに合わせる
  • キーボードとマウスは体に近い位置に置く
  • 1時間に1回は立ち上がり、軽いストレッチを行う

8.1.2 スマホ操作時の姿勢

  • スマホを目線の高さまで持ち上げる
  • 肘を体に近づける
  • 長時間同じ姿勢で操作しない

8.2 定期的な休憩

長時間同じ姿勢を続けると、筋肉が緊張し、ストレートネックを悪化させる可能性があります。こまめに休憩を取り、首や肩の筋肉をリラックスさせましょう。 デスクワーク中は、1時間に1回程度、5~10分の休憩を取ることをおすすめします。休憩時間には、軽いストレッチや散歩など、体を動かすようにしましょう。

8.3 適度な運動

運動不足は、筋肉の衰えにつながり、ストレートネックを悪化させる要因となります。適度な運動は、首や肩周りの筋肉を強化し、ストレートネックの予防に効果的です。 ウォーキング、ジョギング、水泳など、無理なく続けられる運動を選びましょう。ヨガやピラティスも、姿勢改善に効果的です。

8.4 枕の高さを調整する

自分に合った高さの枕を使用することも、ストレートネックの予防に重要です。 高すぎる枕は、首に負担をかけ、ストレートネックを悪化させる可能性があります。低すぎる枕も、首を支えきれず、ストレートネックの原因となることがあります。仰向けで寝た時に、首が自然なS字カーブを描くような高さの枕を選びましょう。

体型おすすめの枕の高さ
やせ型低め
標準体型普通
がっちり体型高め

枕の素材も重要です。低反発素材やパイプ枕など、自分の体形や寝姿勢に合った素材を選びましょう。オーダーメイド枕もおすすめです。

8.5 スマホの使用時間を減らす

スマホの長時間使用は、ストレートネックの大きな原因の一つです。 スマホを使用する際は、こまめに休憩を取り、首や肩のストレッチを行うようにしましょう。また、スマホを見る時間を減らす努力も大切です。例えば、寝る前のスマホの使用を控えたり、代わりに読書をするなど、意識的にスマホの使用時間を減らす工夫をしましょう。スマホの利用時間を制限するアプリを活用するのも効果的です。

これらの予防策を日常生活に取り入れることで、ストレートネックの予防、そして健康な体づくりを目指しましょう。すでにストレートネックの症状がある方は、これらの予防策に加えて、医療機関や整体院で適切な治療を受けることをおすすめします。

9. まとめ

この記事では、ストレートネックの症状、原因、セルフチェック方法、改善策、整体での効果、放置した場合のリスク、そして予防策について詳しく解説しました。ストレートネックは、本来緩やかなカーブを描くべき頚椎がまっすぐになってしまうことで、肩こりや頭痛、吐き気、めまいなどの様々な症状を引き起こします。原因は、長時間のデスクワークやスマートフォンの使いすぎ、猫背などの姿勢の悪さ、高すぎる枕などが挙げられます。軽度の場合は、ストレッチや筋トレ、姿勢改善などで症状を和らげることができます。整体では、専門家による施術で骨格の歪みを整え、筋肉の緊張を緩和することで、より効果的な改善が期待できます。しかし、症状が重い場合や、セルフケアで改善が見られない場合は、医療機関への受診も検討しましょう。ストレートネックを放置すると、自律神経失調症や顎関節症などの深刻な病気に発展する可能性もあるため、早期の対策が重要です。日頃から正しい姿勢を意識し、定期的な休憩や適度な運動を取り入れることで、ストレートネックを予防しましょう。快適な日常生活を送るためにも、ご自身の首の健康に気を配り、適切なケアを心がけてください。

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ABOUT US
tanagokoloseitai整体師 神奈川県出身 50歳
神奈川県横浜市生まれ 4歳のとき、神奈川県三浦郡葉山町に転居 小学校低学年時代は海遊びに没頭して肌は真っ黒でした。 中学校では野球部、高校では体操部に所属。 フリーランスとして商業カメラマンをしておりましたが東日本大震災をきっかけに生活を変えたいと香川県の山村へ移住。 野球で腕を痛めたり、仕事で腰を痛めたりと長年お世話になってきた 『整体』を学ぶ。 香川県にて自宅プライベート出産で3人年子の我が子の出産のお世話をし、 妊娠出産産後とその後の育児まで整体の智慧で、現在8歳、7歳、5歳の 年子の子たちは無薬で元気に育ってくれています。