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五十肩は、中高年に多く発症する肩関節周囲炎のことで、肩の痛みや動きの制限を引き起こします。特に、両肩に五十肩が発症すると、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。なぜ五十肩が両肩に起こるのか、その原因やメカニズム、そして整体による改善策について、この記事で詳しく解説します。この記事を読むことで、五十肩の両肩発症のメカニズムや生活習慣との関連性、基礎疾患との関連性などを理解し、ご自身の症状のステージに合わせた適切な対処法を見つけることができます。さらに、整体における五十肩へのアプローチ方法や、自宅でできるストレッチやエクササイズ、生活習慣の改善策、予防方法なども学ぶことができます。五十肩の痛みや動きの制限にお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にして、整体での改善を目指しましょう。肩の健康を取り戻し、快適な日常生活を送るための一助となるはずです。
1. 五十肩とは?基本的な症状とメカニズム
五十肩とは、正式には肩関節周囲炎と呼ばれ、肩関節とその周辺組織に炎症や痛み、運動制限が生じる疾患です。40代から50代に多く発症することから五十肩と呼ばれていますが、実際には30代や60代以降に発症することもあります。明確な原因が特定できないことも多く、加齢に伴う肩関節の老化や、肩の使い過ぎ、外傷、姿勢の悪さ、冷え、ストレスなどが複合的に影響していると考えられています。
1.1 五十肩の症状
五十肩の主な症状は、肩の痛みと運動制限です。痛みは、安静時にもズキズキと痛む場合や、腕を動かした時に激しく痛む場合があります。特に、夜間に痛みが強くなる傾向があります。運動制限は、腕を上げたり、後ろに回したり、横に広げたりする動作が困難になります。着替えや髪を洗う、高い所の物を取るといった日常動作にも支障が出ることがあります。
症状 | 詳細 |
---|---|
痛み | 安静時痛、運動時痛、夜間痛など。肩だけでなく、腕や首にまで広がることもあります。 |
運動制限 | 腕を上げること、回すこと、横に広げることなどが困難になります。日常生活に支障をきたすこともあります。 |
関節の拘縮 | 関節が硬くなり、動きが悪くなります。放置すると関節が固まってしまうこともあります。 |
腫れや熱感 | 炎症が強い時期には、肩関節が腫れたり、熱を持ったりすることがあります。 |
筋力低下 | 痛みや運動制限のために、肩周りの筋肉が弱くなることがあります。 |
1.2 五十肩の原因とメカニズム
五十肩の明確な原因は解明されていませんが、加齢による肩関節の老化現象が大きな要因の一つと考えられています。肩関節周囲の組織(腱板、関節包、滑液包など)が炎症を起こしたり、線維化したりすることで、痛みや運動制限が生じます。肩関節の周りの組織は、加齢とともに弾力性を失い、損傷しやすくなります。また、肩の使い過ぎや、悪い姿勢、外傷、冷え、ストレスなども発症に関与していると考えられています。糖尿病や甲状腺機能低下症などの基礎疾患が原因となる場合もあります。
原因・要因 | 詳細 |
---|---|
加齢 | 肩関節周囲の組織の老化により、炎症や線維化が起こりやすくなります。 |
肩の使い過ぎ | スポーツや仕事などで肩を酷使することで、肩関節に負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。 |
外傷 | 転倒や打撲などによって肩関節を損傷し、五十肩を発症することがあります。 |
姿勢の悪さ | 猫背や巻き肩などの悪い姿勢は、肩関節に負担をかけ、五十肩のリスクを高めます。 |
冷え | 冷えによって血行が悪くなると、肩関節周囲の組織の修復が遅れ、症状が悪化することがあります。 |
ストレス | ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高め、痛みを悪化させる要因となります。 |
基礎疾患 | 糖尿病や甲状腺機能低下症などの基礎疾患が五十肩の原因となることがあります。 |
2. なぜ両肩に五十肩が起こるのか?
五十肩は片側の肩に発症することが一般的ですが、両肩に同時に、あるいは左右で時間をずらして発症することもあります。なぜ両肩に五十肩が起こるのか、そのメカニズムや要因について詳しく見ていきましょう。
2.1 両肩同時発症のメカニズム
五十肩の根本的な原因は、肩関節周囲の組織の炎症や癒着と考えられています。加齢による組織の老化や、肩への負担の蓄積などが発症の引き金となります。両肩同時発症の場合、これらの要因が両肩に等しく存在していることが考えられます。
例えば、長時間のデスクワークや、猫背などの悪い姿勢は、肩甲骨の動きを制限し、肩関節周囲の筋肉や腱に負担をかけます。このような状態が続くと、両肩に炎症が生じ、五十肩を引き起こす可能性が高まります。
また、更年期を迎えた女性は、ホルモンバランスの変化によって、関節の炎症が起こりやすくなるため、五十肩のリスクが高まります。このような全身的な要因も、両肩同時発症に影響していると考えられます。
2.2 生活習慣と五十肩の関係
日常生活における特定の動作や習慣が、両肩の五十肩発症に関連している場合があります。例えば、重い荷物を頻繁に持ち上げる、腕を上げる動作を繰り返すといった動作は、肩関節に負担をかけ、炎症を誘発する可能性があります。また、冷え性の方は、血行不良によって肩関節周囲の組織が硬くなりやすく、五十肩のリスクが高まる可能性も指摘されています。
生活習慣 | 五十肩への影響 |
---|---|
猫背などの悪い姿勢 | 肩甲骨の動きを制限し、肩関節に負担をかける |
重い荷物の持ち運び | 肩関節への過剰な負荷 |
腕を上げる動作の繰り返し | 肩関節周囲の組織への負担 |
冷え性 | 血行不良による肩関節周囲の組織の硬化 |
運動不足 | 肩関節周囲の筋肉の衰え |
睡眠不足 | 身体の回復力の低下 |
2.3 基礎疾患が原因となる場合
糖尿病や甲状腺機能低下症などの基礎疾患が、五十肩の発症リスクを高める可能性があるという報告もあります。これらの疾患は、末梢神経障害や血行不良を引き起こし、肩関節周囲の組織に影響を与える可能性があります。また、頸椎椎間板ヘルニアなどの頸椎の疾患も、肩や腕の痛みやしびれを引き起こすことがあり、五十肩と似た症状が現れる場合があります。両肩に五十肩のような症状が現れた場合は、これらの基礎疾患の可能性も考慮し、必要に応じて医療機関への受診を検討することが重要です。
両肩の五十肩は、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられます。自己判断せず、整体師に相談することで、原因に合わせた適切な施術やアドバイスを受けることができます。
3. 五十肩の進行ステージとそれぞれの症状
五十肩は症状の経過によって大きく3つのステージに分けられます。それぞれのステージの特徴を理解することで、適切な対処法を選択し、回復を早めることができます。
3.1 急性期:炎症が強く痛みが出る時期
発症から約3ヶ月程度の期間を急性期と言います。この時期は、肩関節周囲の炎症が強く、強い痛みが特徴です。特に夜間痛が強く、睡眠を妨げられることもあります。
症状 | 詳細 |
---|---|
疼痛 | 安静時にもズキズキとした痛みがあり、特に夜間は痛みが強くなります。腕を動かすと激痛が走り、動作が制限されます。 |
炎症 | 肩関節周囲に炎症が起こり、熱感や腫れが見られる場合があります。 |
可動域制限 | 痛みによって肩関節の動きが制限されます。腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になります。 |
睡眠障害 | 夜間の痛みによって睡眠が妨げられ、日中の活動にも影響が出ることがあります。 |
急性期には、炎症を抑えることが重要です。痛みが強い場合は、安静を保ち、患部を冷やすようにしましょう。無理に動かすと症状が悪化することがあります。
3.2 慢性期:痛みは軽減するが動きが悪くなる時期
発症から3ヶ月~6ヶ月程度の期間を慢性期と言います。急性期に比べて痛みは軽減しますが、肩関節の動きが悪くなり、可動域制限が顕著になります。この期間は「凍結肩」と呼ばれることもあります。
症状 | 詳細 |
---|---|
疼痛 | 急性期に比べると痛みは軽減しますが、特定の動作で痛みが残ることがあります。 |
可動域制限 | 肩関節の動きが制限され、日常生活に支障が出ることがあります。着替えや髪を洗う、高いところの物を取るなどの動作が困難になります。 |
関節拘縮 | 肩関節周囲の組織が硬くなり、関節の動きが制限されます。 |
筋力低下 | 肩関節を動かすことが少ないため、周囲の筋肉が弱くなり、さらに可動域制限が悪化することがあります。 |
慢性期には、肩関節の可動域を広げるためのリハビリテーションが重要です。無理のない範囲でストレッチや体操を行い、徐々に動かせる範囲を広げていきましょう。痛みがある場合は、無理せず専門家の指導を受けるようにしましょう。
3.3 回復期:徐々に痛みがなくなり可動域が戻る時期
発症から6ヶ月以降を回復期と言います。痛みはほとんどなくなり、肩関節の可動域も徐々に回復していきます。しかし、完全に元の状態に戻るまでには時間がかかる場合もあります。個人差がありますが、1年から2年程度かかることもあります。
症状 | 詳細 |
---|---|
疼痛 | ほとんど消失しますが、疲労時などに軽い痛みが出る場合があります。 |
可動域改善 | 徐々に可動域が回復し、日常生活での支障は少なくなります。 |
筋力回復 | 継続的なリハビリテーションにより、肩関節周囲の筋力が回復していきます。 |
再発予防 | 再発を防ぐため、適切な運動やストレッチを継続することが重要です。 |
回復期には、再発予防に重点を置いたケアが必要です。肩関節周囲の筋力トレーニングやストレッチを継続的に行い、肩関節の安定性を高めましょう。また、日常生活での姿勢や動作にも注意し、肩への負担を軽減することが大切です。
4. 五十肩のセルフチェック方法
ご自身の五十肩の状態を把握するために、以下のセルフチェック方法を試してみてください。痛みの程度や可動域を確認することで、進行度合いをある程度判断できます。ただし、自己判断で治療を進めず、必ず専門家である整体師の診断を受けてください。
4.1 痛みのレベルをチェック
痛みは五十肩の主な症状の一つです。以下の基準を参考に、現在の痛みのレベルを評価してみましょう。
レベル | 痛みの状態 |
---|---|
レベル1 | 安静時は痛みを感じないが、特定の動作で軽い痛みを感じる。 |
レベル2 | 安静時でも軽い痛みがあり、動作によって痛みが強くなる。夜間痛で目が覚めることもある。 |
レベル3 | 常に強い痛みがあり、日常生活に支障が出ている。睡眠も妨げられる。 |
痛みが強い場合や長引く場合は、自己判断せずに整体師に相談しましょう。
4.2 可動域をチェック
五十肩は肩関節の可動域が制限されることも特徴です。以下の動作を行い、どの程度まで腕を動かせるか確認してみましょう。左右の肩を比較することで、五十肩の影響が出ているかを判断する材料になります。
4.2.1 腕を上げる(挙上)
体の横に腕をつけたまま、真上に上げていきます。どの角度まで上げられるか、痛みがないかを確認しましょう。また、左右差がないかも確認します。壁に手をついて、壁伝いに上げていく方法も有効です。
4.2.2 腕を外側に開く(外転)
体の横に腕をつけたまま、水平に外側に開いていきます。どの角度まで開けるか、痛みがないかを確認しましょう。左右差も確認します。
4.2.3 腕を内側に回す(内旋)
肘を90度に曲げ、体の後ろに腕を回します。どの位置まで腕を回せるか、痛みがないかを確認しましょう。左右差がないかも確認します。タオルを使うと、より正確に可動域をチェックできます。
4.2.4 腕を外側に回す(外旋)
肘を90度に曲げ、体の前で腕を外側に回します。どの位置まで腕を回せるか、痛みがないかを確認しましょう。左右差も確認します。こちらもタオルを使うと、より正確に可動域をチェックできます。
これらのセルフチェックはあくまで目安です。正確な診断と適切な施術を受けるためには、整体院で専門家である整体師に相談することが重要です。五十肩は進行すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。早期発見、早期施術が改善への近道です。
5. 五十肩の改善に整体が効果的な理由
五十肩でお悩みの方は、肩の痛みや動きの制限によって日常生活に支障をきたしていることでしょう。痛み止めや湿布で一時的に症状を抑える方法もありますが、根本的な改善には、肩関節とその周辺組織へのアプローチが不可欠です。整体は、肩関節の機能回復を促し、五十肩の改善に効果的なアプローチの一つと言えるでしょう。
5.1 整体における五十肩へのアプローチ方法
整体では、五十肩の原因を肩関節周囲の筋肉の硬直、関節の動きの制限、姿勢の悪さなど多角的に捉え施術を行います。肩関節だけでなく、背骨や骨盤の歪みなど、身体全体のバランスも考慮することで、より効果的な改善を目指します。
アプローチ対象 | 施術内容 | 期待できる効果 |
---|---|---|
筋肉の緊張 | マッサージ、ストレッチなど | 血行促進、筋肉の柔軟性向上、痛みの緩和 |
関節の可動域制限 | 関節モビライゼーションなど | 関節の動きの改善、可動域拡大 |
姿勢の悪さ | 姿勢矯正、骨盤調整など | 身体のバランス調整、肩への負担軽減 |
5.2 整体師による施術のメリット
整体師は、身体の構造や機能に関する専門知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルです。一人ひとりの身体の状態を丁寧に評価し、オーダーメイドの施術プランを提供することで、症状の改善をサポートします。
身体全体を診るという整体の特徴も、五十肩改善において大きなメリットです。肩の痛みは、肩関節だけでなく、他の部位の不調が原因となっている場合もあります。例えば、猫背や骨盤の歪みは、肩への負担を増大させ、五十肩の症状を悪化させる可能性があります。整体師は、身体全体の状態をチェックし、原因となっている根本的な問題にアプローチすることで、より効果的な改善を目指します。
さらに、整体師は生活習慣指導も行います。正しい姿勢の保持、適切な運動、ストレッチ方法などをアドバイスすることで、再発予防にも繋がります。五十肩の改善には、施術だけでなく、日常生活でのセルフケアも重要です。整体師による適切な指導を受けることで、より効果的に五十肩を改善し、健康な状態を維持することができるでしょう。
6. 五十肩の整体での改善策
五十肩の痛みや可動域制限を改善するために、整体では様々なアプローチを行います。肩関節だけでなく、周辺の筋肉や背骨、骨盤などにも働きかけることで、根本的な改善を目指します。以下に、代表的な整体での改善策をご紹介します。
6.1 筋肉の緊張を緩和する施術
五十肩では、肩周りの筋肉が緊張し、血行不良を起こしているケースが多く見られます。整体では、マッサージやストレッチ、指圧などを用いて筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、痛みを軽減し、肩の動きをスムーズにします。具体的には、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋といったローテーターカフと呼ばれる筋肉群や、僧帽筋、三角筋、大胸筋などが施術の対象となります。
6.1.1 トリガーポイント療法
トリガーポイントと呼ばれる筋肉の硬結部位を刺激することで、痛みやしびれの原因となる筋肉の緊張を緩和します。肩こりや頭痛にも効果的な施術法です。
6.1.2 筋膜リリース
筋膜とは、筋肉を包む膜のことで、五十肩ではこの筋膜が癒着している場合があります。筋膜リリースは、癒着した筋膜を剥がすことで、筋肉の動きをスムーズにし、痛みを軽減する施術法です。
6.2 関節の可動域を広げる施術
五十肩では、肩関節の可動域が制限され、腕を上げたり回したりすることが困難になります。整体では、関節モビライゼーションという手技を用いて、肩関節の動きを滑らかにし、可動域を広げていきます。肩甲骨の動きを改善することも重要です。肩甲骨は肩関節の動きと密接に関係しているため、肩甲骨周りの筋肉を緩め、肩甲骨の可動性を高めることで、肩関節の動きも改善されます。
6.2.1 肩関節モビライゼーション
肩関節に優しく、ゆっくりとした動きを加えることで、関節の動きを滑らかにし、可動域を広げます。
6.2.2 肩甲骨モビライゼーション
肩甲骨の動きを制限している筋肉や関節にアプローチし、肩甲骨の可動性を高めます。肩関節の可動域改善にも繋がります。
6.3 姿勢改善の指導
猫背や巻き肩などの不良姿勢は、肩関節に負担をかけ、五十肩を悪化させる要因となります。整体では、姿勢分析を行い、個々の姿勢の癖や歪みを把握した上で、適切な姿勢指導を行います。正しい姿勢を維持するためのエクササイズ指導も行います。
6.4 自宅でできるストレッチやエクササイズ指導
整体での施術効果を維持し、五十肩の再発を予防するためには、自宅でのセルフケアが重要です。整体師は、個々の症状や状態に合わせたストレッチやエクササイズを指導します。継続的に行うことで、肩周りの筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を維持することができます。以下に自宅でできるストレッチとエクササイズの例を挙げます。
種類 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
振り子運動 | 体を前屈させ、リラックスした状態で腕を振り子のように前後に、左右に、円を描くように動かす。 | 肩関節の可動域を広げる。痛みの軽減。 |
タオルストレッチ | タオルの両端を持ち、背中に回し、上下に動かすことで肩甲骨を動かす。 | 肩甲骨の可動域を広げる。肩周りの筋肉の柔軟性向上。 |
壁押し付け運動 | 壁に手をついて、肩甲骨を意識しながら腕を上下に動かす。 | 肩関節の安定性向上。肩周りの筋肉強化。 |
これらの施術や指導を通して、整体は五十肩の痛みを軽減し、肩関節の動きをスムーズにする効果が期待できます。五十肩でお悩みの方は、整体院に相談してみるのも一つの選択肢と言えるでしょう。
7. 五十肩を悪化させないための生活習慣の改善
五十肩の痛みや可動域制限は、日常生活の様々な場面で支障をきたします。適切な生活習慣を身につけることで、症状の悪化を防ぎ、回復を促進することができます。ここでは、五十肩を悪化させないための具体的な生活習慣の改善策を、睡眠、運動、食事の3つの側面から解説します。
7.1 睡眠の質を高める
質の高い睡眠は、体の修復を促し、炎症を抑える効果があります。五十肩の痛みで睡眠が妨げられることもありますが、睡眠不足はさらに症状を悪化させる可能性があります。以下の点に注意して、睡眠の質を高めましょう。
- 規則正しい睡眠スケジュールを維持する:毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整い、質の高い睡眠を得やすくなります。
- 寝る前のカフェインやアルコール摂取を避ける:これらは睡眠の質を低下させる可能性があります。
- 寝る前にリラックスする時間を作る:ぬるめのお風呂に入ったり、読書をしたり、リラックスできる音楽を聴いたりするなど、自分に合った方法でリラックスしましょう。
- 適切な寝具を選ぶ:自分に合った枕やマットレスを使用することで、肩への負担を軽減し、快適な睡眠姿勢を保つことができます。
- 痛みがある側の肩を上にして寝ない:抱き枕などを利用し、患部を圧迫しないような姿勢で寝るようにしましょう。横向きで寝る場合は、健康な側の肩を下にして寝るのがおすすめです。
7.2 適切な運動を行う
五十肩では、痛みがあるからといって肩を全く動かさないのは逆効果です。動かさないと、肩関節周囲の筋肉が硬くなり、可動域がさらに制限されてしまう可能性があります。痛みのない範囲で、適度な運動を続けることが重要です。無理のない範囲で、以下の運動を取り入れてみましょう。
運動の種類 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
振り子運動 | 肩関節周囲の筋肉を緩和し、可動域を広げる | 痛みを感じない範囲で行う。無理に腕を振らない。 |
タオル体操 | 肩甲骨の動きを改善し、肩関節の柔軟性を高める | タオルを持つ手の位置を調整し、無理なく行う。 |
壁登り体操 | 肩関節の屈曲・伸展の可動域を広げる | 痛みを感じない範囲で、徐々に指を上げていく。 |
ウォーキングなどの有酸素運動 | 血行を促進し、肩関節周囲の筋肉の緊張を緩和する | 無理のないペースで行う。 |
運動を行う際には、痛みが出ない範囲で行うことが重要です。痛みがある場合は、無理せず中止し、安静にしましょう。また、入浴後など、体が温まっている時に行うと、筋肉がリラックスしやすいため効果的です。
7.3 バランスの取れた食事を摂る
バランスの取れた食事は、健康な体を維持するために不可欠です。特に、五十肩の回復期においては、タンパク質、ビタミン、ミネラルを積極的に摂取することで、組織の修復を促進し、炎症を抑える効果が期待できます。以下のような栄養素を意識して摂取しましょう。
- タンパク質:筋肉や腱などの組織の修復に必要。肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれる。
- ビタミンC:コラーゲンの生成を助け、組織の修復を促進。果物や野菜に多く含まれる。
- ビタミンE:抗酸化作用があり、炎症を抑える効果がある。ナッツ類や植物油に多く含まれる。
- カルシウム:骨の健康維持に必要。牛乳、乳製品、小魚などに多く含まれる。
- マグネシウム:筋肉の収縮を調整し、血行を促進。海藻類、ナッツ類、大豆製品などに多く含まれる。
インスタント食品や加工食品、糖分の多い食品は、炎症を悪化させる可能性があるため、控えめにしましょう。また、水分を十分に摂取することも重要です。1日1.5~2リットル程度の水分をこまめに摂取することで、血行が促進され、老廃物の排出もスムーズになります。
8. 五十肩の予防方法
五十肩は、加齢とともに発症リスクが高まりますが、日々の生活習慣や適切なエクササイズによって予防することができます。肩甲骨周りの柔軟性を保ち、良好な姿勢を維持することで、五十肩のリスクを軽減しましょう。
8.1 肩甲骨周りのストレッチ
肩甲骨は、肩関節の動きに大きく関わる骨です。肩甲骨周りの筋肉が硬くなると、肩関節の可動域が狭まり、五十肩になりやすくなります。以下のストレッチを毎日行い、肩甲骨周りの柔軟性を維持しましょう。
8.1.1 肩甲骨回し
肩甲骨を意識的に動かすことで、周辺の筋肉をほぐし、血行を促進します。両腕を肩の高さまで上げて、肘を曲げ、手のひらを前に向けます。肩甲骨を大きく回すように、前、上、後ろ、下の順にゆっくりと動かします。前後10回ずつ行いましょう。
8.1.2 腕の伸展
腕を伸ばすストレッチは、肩甲骨周りの筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。片腕を体の前に伸ばし、もう片方の手で肘を軽く押さえます。肩甲骨がストレッチされているのを感じながら、20~30秒間保持します。反対側も同様に行いましょう。
8.1.3 タオルを使ったストレッチ
タオルを使うことで、より効果的に肩甲骨周りの筋肉をストレッチできます。タオルの両端を持ち、頭の上を通して背後に回します。背中でタオルを上下に動かし、肩甲骨を動かします。20~30秒間行いましょう。
8.2 姿勢改善
猫背などの悪い姿勢は、肩甲骨の位置をずらし、肩関節への負担を増大させ、五十肩の原因となります。正しい姿勢を意識することで、五十肩を予防することができます。
8.2.1 正しい姿勢のポイント
部位 | ポイント |
---|---|
頭 | 耳の穴と肩の先端が一直線上に並ぶように意識する |
肩 | 力を抜いて自然に下げる |
背中 | 丸めないように意識し、胸を軽く張る |
お腹 | 軽く引き締める |
腰 | 反りすぎないように注意する |
8.2.2 姿勢改善エクササイズ
壁立ちエクササイズは、正しい姿勢を体に覚えさせる効果的な方法です。壁に後ты頭を、肩甲骨、お尻、かかとを付けて立ちます。この姿勢を1~2分間キープします。毎日行うことで、正しい姿勢を維持しやすくなります。
これらの予防法を実践することで、五十肩のリスクを軽減し、健康な肩を維持することができます。継続することが重要ですので、無理なくできる範囲で毎日続けましょう。
9. まとめ
この記事では、五十肩が両肩に発症する原因やメカニズム、そして整体による改善策について解説しました。五十肩は、肩関節周囲の炎症や組織の癒着によって引き起こされ、加齢や生活習慣、基礎疾患などが原因となることがあります。両肩同時発症の場合は、生活習慣や姿勢の悪さが影響している可能性が高いです。五十肩は進行ステージによって症状が異なり、急性期、慢性期、回復期に分けられます。それぞれの時期に適したケアを行うことが重要です。
五十肩の改善には、整体が効果的です。整体師は、肩関節周囲の筋肉の緊張を緩和し、関節の可動域を広げる施術を行います。また、姿勢改善の指導や自宅でできるストレッチ、エクササイズ指導も行います。五十肩を悪化させないためには、睡眠の質を高め、適切な運動を行い、バランスの取れた食事を摂るなど、生活習慣の改善も大切です。日頃から肩甲骨周りのストレッチや姿勢改善を意識することで、五十肩の予防にも繋がります。五十肩でお悩みの方は、ぜひお近くの整体院に相談してみてください。
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